大切に育ててきたスタッフのお祝いにお仕度をしてあげられるのはこの職業している特権かもしれません。
定休日にスタッフ達が大勢臼杵店に集まります。
セットを任されたスタッフやメイク担当、その助手や雑用など沢山のスタッフです。
スタッフ達は自分の大切なお休みをお世話になった先輩のお祝いの為にお手伝いしてくれます。
つまり、こんなに人数が必要ないくらいの婚礼スタッフで結婚式の前撮りの日は始まります。
美紀ちゃんはこの日、可愛がっている後輩にメイクをしてもらい、尊敬している先輩に和装のセットをお願いして、洋装のセットは後任を任せられる後輩にしてもらっています。
和装着付けは私の妻、撮影は私、助手は沢山の美紀ちゃんの後輩達。
みーんなタダ働きの美容師達です(笑)( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
店を撮影スタジオにしてますので美紀ちゃんの両親やおばあちゃん、旦那さんの両親や家族。さらに沢山の友達やJOIEの他の店舗のスタッフもお祝いに駆け付けてくれるので大賑わいの感動いっぱいの撮影となります。
店で和装の撮影が終わるとロケに出発です。
これも大人数となります。
下屋敷⇒八坂神社⇒本町商店街⇒二王座
※新郎新婦以外のスタッフは撮影中だけマスクを外しています。
次はウエディングドレスのお仕度です。
一旦店に戻りヘアーとメイクを変えて再びJOIEスタジオで撮影。
またまたギャラリーが沢山集まって大賑わいの撮影です。
そしてまたロケに出発。
海部の海⇒諏訪山公園
正直クタクタの一日となりました。ハハハハ
実はこのような撮影は今年だけで3回目
成人式の前撮り入れると4回。結構やってます。
前回も大道店の由佳ちゃん、
その前は臼杵店の奈緒美ちゃん
そして成人式撮影
毎回クタクタになってスタッフのお祝いのお手伝いをさせて頂いてるのには理由がありまして・・・
実は私達夫婦が結婚する時に、私達を美容師として育てて頂いた恩師であるヴィナス美容室の嶋本睦先生にお仕度して頂いた事から私達もスタッフにしてあげている「恩送り」をさせて頂いてるからです。
結婚当時、私はヴィナスを出て東京で店長をさせて頂いて美容師として沢山楽しい仕事を経験させてくれた恩師の真野郷子先生はわざわざ大分までお祝いとありがたい祝辞を頂いた感謝の恩送りでもあります。
だから私も育てたスタッフが結婚する時には美容師として出来る限りの応援と祝辞を送っているつもりです。
余計なおせっかいはたまに誤解されて嫌われたりします(笑)( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
次々にベテランスタッフがお嫁さんになって私の元を離れていく事にほんとうは寂しく思っています。
そして正直な話、ベテランスタッフ⇒多くの売上を持っている⇒店の財産です。
結婚すれば当然と働き方も変わってきます。
男が主となっている会社は結婚しても労働条件はかわりませんし、さらに仕事を頑張る事になりますが、美容室は女性が主力の会社ですからそうはいきません。
独身の時のように遅くまで練習したり見てあげたりできませんし、妊娠すれば無理することも出来ません。
出産すると子育てにかかりきりとなり美容の仕事から一年は遠ざかってしまうのは女性です。
もちろん早期に仕事復帰している方もいるでしょうが、両親との同居などの条件がないと実現は難しいでしょう。
JOIEはスタッフを他店より引き抜いたり中途採用しませんので美容学校や高校を卒業した子をシャンプーから教えて一人前の美容師に育てています。
スタッフ教育で最も大変なのは入社して一年です。
シャンプーの技術は妥協することが出来ません。それは私達が育てて頂いた環境がそうだったからです。ありがたい
入社してアシスタントとして一年ほど仕事も練習も忙しくしていく中で社会人としても育ってからカットを教えます。
入社して一年半くらいするとスタイリストデビュー出来るくらいに成長しますが、デビューしたからと言って一人前になったわけではありません。
少なくとも月に100人以上の指名(一日4人くらい)を頂けるくらいになって初めて美容師としてやりがいを感じ始めますし、そのくらいの実力をつけていないと、例えば離職して他の店に移っても技術の安売りする店でしか通用しない安い美容技術者となります。
また、成長途中で結婚や出産などで店を離れても再スタートが難しいです。
そうは言ってもJOIEHAIRでも一人前まで育つ子は一握りです。
指名数が月に100人どころか50人にも満たない未熟な時期が離職が多い時期でもあります。
頑張っているのに結果がでない⇒他の店からの甘い誘いにのってしまう。
何の仕事をするにしても「素直に頑張る事」が大切なんでしょうね。
来年度もありがたい事にやる気満々のスタッフが沢山入社してくれます。
愛情もって厳しく接していくしかスタッフが美容師として成長することは出来ません。
「頑張る!」しかありません。