先日
娘が結婚しました。
と、言っても本番は来月にあるのですが、結婚式に来れない親せきを集めて臼杵でお披露目いたしました。
ちなみに…旦那様も美容師と言うことは
娘夫婦に息子、私達夫婦それに母。
母方の祖父と祖母は散髪屋、おじさんにおばさんもみんな散髪屋。
4代にわたって理美容で成り立っている一族と言えます。
それにしても、娘の花嫁姿は嬉しくもあり寂しさもありです。
先日の日曜日はかわいい孫の運動会でした。
私は息子と娘の運動会にはほとんど見ることが出来ませんでした。
まだ小さかったJOIEでしたからスタイリストは私達夫婦がメインです。
妻はこの日だけは仕事を休ませて一日応援です。
私はと言うとカラーやトリートメントなどをしている間の30分くらいタイミングを見ては店を抜け出してバイクで見に行ってました。
お昼のお弁当の時間だけはなんとか抜け出す努力をしていたのを覚えています。
娘が「パパー来てくれたー」と抱き着いて喜んでくれたことに嬉しさと申し訳なさがありました。
なので、孫の運動会には息子を休ませてあげて運動会に出させてあげています。
これも働き方改革なんですが、これも多くのスタッフが育った今だからこそできるわけでスタッフに感謝です。
私はスタイリストを引退したおかげでやっとこさ一日運動会を楽しむ事ができるようになりました。
そんなことが出来るのは、店で頑張ってくれているスタッフがいるからです。
ただ、妻は現役スタイリストですから多くのお客様に迷惑をかけられませんから参加出来なくなりましたから私は沢山ビデオを撮影しています。
先日の10月5日はJOIE美容室の30歳のお誕生日でした。
本当はみんなでユニバーサルスタジオで30周年パーティ旅行だったのですが、台風直撃で中止となりました。
だからと言って簡単に延期することも出来ずにいましたら嬉しい事にスタッフから祝って頂きました。
いゃいゃ祝ってもらうのではなく30周年をスタッフみんなに感謝したかったのですが・・・嬉しいです。
JOIEのスタッフ一号は↓↓↓の幸恵ちゃんです。
お祝いを持ってきてくれましたが写真は撮らせてくれませんでした。
彼女とは30年の付き合いになりましたがいまだに慕ってくれるってあれしいです。
さて、先々週は臼杵店の遠藤店長の結婚式の前撮りでした。
サーミーの幸せな顔が見れて嬉しいですがそれよりもご両親の嬉しい顔に私も「ほっ」と嬉しく思います。
写真屋さんで撮影せずに私に依頼されても責任か重くなりますが、がんばりました。
こんな写真も・・・
ついでにこんなのも・・・
こんなのも・・・
撮影は楽しいです。
さらに先々々週は臼杵店サブチーフの結婚式
いつものごとくご挨拶をさせて頂きますが、長々とスピーチを続ける悪い癖が私にはあります。
長いスピーチになるのには訳がありまして。
スタッフの結婚式では私はいつも新婦側の主賓となります。
つまり娘を奪われること+頑張って育ててきた技術者を奪われるという何も得がない立場からのご挨拶になりますから、愚痴や恐喝まじりのご挨拶なんです。
しかし、かわいいスタッフの幸せな顔を見て優~しく愚痴をこぼします。
楽しみと言えば、産まれてくる子供を見る事です。(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
今年の夏はこの黒島で沢山遊びました。
家族で遊びましたし
船には知らない子達も沢山乗っています。
PR撮影会などなど・・・
夏をしっかり遊び倒しました
これからの季節はバイクで遊びます。
皆さんにはよく「遊びすぎ」と叱られます。
経営者はもっと慎ましい生活をしたほうがいいのかもしれませんね。
JOIEHAIRは今年で30年。私の美容師人生はもうすぐ40年。
50代も半ばを過ぎて人生の終盤を迎えるにあたり、してみたい事や行きたい場所など沢山あります。
JOIE30年の私達夫婦の歴史は楽しい事だけではありません。
開店当時は狭くて目立たない店でしたからお客様が一人も来ない日なんてよくありました。
チラシ配りをしたり、夜中にポスティングしたりもしました。
技術力をさらに上げるために二人で数々のコンテストに出場したりして技術力を高める努力をしてきました。
今までどれだけのスタッフを育ててきたんだろうと思い返します。
長く勤めてくれたスタッフも多くいます。一日で逃げるようにしていなくなったスタッフもいました。
苦労をかけられたスタッフ、スクスクと育ってくれたスタッフ。
技術は上手いが消極的な子、逆に積極的なんだけど努力が少ない子。
いつも背中を押してあげないといけない子、欲深くやりすぎるからブレーキをかけないといけない子もいました。
いろんな子をゼロから育てていくのにJOIEでは変えない大切なルールがあります。
それは「感謝」することです。
よく「感謝しています・・・」と言われますが、それは言葉だけで行動していなかったりします。
感謝は恩となって心に刻まれます。でもこの「恩」は簡単に返せるようなものではなく、言葉で「ありがとう」を伝えるだけでは足りない恩があった場合の「恩」は次に送らなければいけないと思っています。つまり、恩返しではなく「恩送り」なんだと思います。
私も沢山の「恩人」つまり「人生の師匠」がいます。
この師匠には大切なものをたくさん頂いて成長してきました。
それは美容師としてで言うと、「技術」です。
私も私の妻も同じ師匠の下で技術を頂きました。
JOIEの技術のほとんどがその師匠に頂いたものばかりです。
例えばシャンプーです。
教えてくれたのはその師匠の店で働く先輩達です。
とても厳しかったです。手は荒れるし腰は痛くなる、叱られながらも出来るようになます。
お客様にシャンプーデビューすると苦情も頂いてまた先輩に怒られる・・・これの繰り返しです。
「なんて嫌な事を言う先輩なんだ」と恨んだりすることも多くありましたが、ある時お客様から「気持ちよかった~」と褒められたり、「次の時もお願いししますネ」と指名を頂けるようになって初めて厳しかった先輩からの厳しさの意味が解って「感謝」にかわります。
一度身に着いた技術というのは一生の宝物として自分自身に刻まれます。
自転車に乗れるようになったのが乗れなくならないのと同じです。
カットもセットも全ての技術は師匠に頂いたものばかりです。
教えて頂いただけでなく多くのチャンスを頂いて経験を積ませて頂いたからこそ成長することができました。
だからこそ、JOIEに入社してくれた子には技術だけでなく「感謝」の思いを伝えてきました。
いったい何百人の子達にシャンプーを教えたんだろうと考えます。
シャンプーを教えるのって本当に大変です。
「お客様に喜んで頂ける美容師になりたい」と全ての子が面接で熱く語ってきます。
一緒に頑張りましょうネ、と誓い合うけれど・・・「思っていたよりたいへんです」と不満を口にして去っていった子にも技術は伝わっています。
学びとは教えてもらうだけではなくて教えていかないとダメだと私は思っています。
感謝するだけでなく、感謝される立場にならないと本当の「感謝」や「恩」ってわからないと思います。
JOIEの30年
どのように成長してきたんでしょうね。30年前はこんなになるとは想像していませんでした。
時間をかけて、失敗を繰り返しながら成長してきました。
成長には苦労がつきものです。思い通りではないことばかりでしたからゆっくり成長できました。
若い頃は本当に貧乏していました。
もちろんJOIEを作った時も
拡張移転した時も貧乏しました。
鶴崎店を作った時もキビシイ思いを沢山してきました。
大在店、大道店と作った最初は苦労ばかりでしたが、そのころから少しだけ豊かさも感じられるようにはなってきました。
拡大成長していた時よりも出店を一時止めて労働環境の改善に取り組む為に内向きの見直しをしています。
近年は結婚・出産・独立などでスタッフが減少しています。
だからこそ働き方改革を進めることができています。
JOIEの強味はスタッフを自社で育成していることですが、逆に重荷にもなっています。
「働きやすい環境」と銘打って「他のサロンで育った中堅スタッフの引き抜き」や「子育てしながらの働ける労働環境」などでスタッフを集めることも一つの策ではありますが、JOIEは師匠のサロンと同じ道「人を育てる」をコンセプトにゆっくり成長していくサロンです。
来春も多くの学生さん達がJOIEに入社してくれます。
入社の理由は「厳しそうだったから…」「成長したいから…」とあえて厳しい事を受け入れる道としてこのJOIEを選んでくれています。
しかし、毎年「思ったより大変…」と離職している事もたしかです。
だからといって厳しく指導せずにいると技術力は間違いなく低下しますし、なにより大切な「感謝する」事をしなくなって「当たり前」になってきます。
JOIEを作って30年、やっと豊かさを感じられるくらいに成長できました。
慎ましくしてきたからこそ今があります。
50代の半ばを過ぎ、行きたいとこ、したい事などして怒られるならしょうがないです。
年に数回旅行をして、月に数回贅沢なものを食べ、休みの日は趣味に没頭できるのも今まで頑張ってきたからだと感じます。
自分ながら「よく今まで頑張ってきたよな」と感じますし、自分を褒めているからこそ妻や家族やスタッフにも優しくいられます。
今まで頑張ってきてよかった。これからも頑張りたいです。