
気が付けば私は磯野波平を超えました(笑)
波平の趣味は囲碁、盆栽、釣り、俳句、骨とう品の収集
性格は威厳と貫禄があるうえに人の良さも兼ね備えている。
間違ったことが大嫌いでお酒と美人が弱点なんだって。
昔の50歳過ぎはこんなイメージだったのでしょうね。
私は57歳、趣味はクルーザー、バイク、撮影、あといろいろあります。
威厳はないけれど本人は気付いていないが威圧感はあるようですが貫禄はありません。
お酒はたまーに飲むくらいで、美人は好きではありません(素直な子が好きです)
タバコもすいません、賭け事は一年に一度くらいパチンコに行ってみるくらいです。
酒で酔っぱらうなんて40歳を過ぎてほとんどしなくなりました。
ここ最近の考え事は「残りの人生をどう生きるのか?」です。
私の人生、15歳までは「いい子」特に反抗することもなく静かな子供でした。
15歳を過ぎて反抗心が芽生えたのか、かっこよく言えば「みんなと違うことをやりたい」と思って迷惑や心配をかけまくっていた時代です。
そんなに興味があったわけではない美容師の世界に高校を中退して入ったのが17歳の春。
親のコネで入学した美容学校を怒られながら最下位で卒業。
18歳、その最低の卒業生を拾ってくれたのが恩師の河野理事長(現在の明星美容学校の理事長・当時ヴィナス美容室の経営者)です。
就職して社会人になったからと言って最低のスタッフだった私は夢や目標なんてありませんでした。
そんなダメな私をクビにすることもなく厳しく指導してくれました。
常にイライラしていた私をなだめてくれていたのがもうひとりの恩師の嶋本先生(ヴィナス美容室社長)です。
お金もなかった私は仕事終わりや休日を嶋本先生に寄り添うようについて回りました。
なぜなら、ご飯を食べさせてくれるからです(笑)
当時の私の師匠はこの陰と陽、(怖い河野理事長と優しい嶋本先生)によってバランスよく矯正されました。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
努力することが嫌いだった私でしたが、当時の美容業界はコンテストが沢山ありまして
強引に参加させられていました。
苦労することが嫌な私でしたから師匠や怖い先輩が見ているときしか練習をしません。
当然ですが結果も大したことありません・・・・でしたが、なぜかやる気に火が付いたのがワインディング(パーマ巻)コンクールでした。
元々は手先器用な方だとは思います、だからこそ負けたくなかったんです。
おかげで優勝することができました。
次の年はランクを上げてエントリー、次の年はセットのコンクールへと・・・
チャレンジする事が楽しく感じられるようになってきました。
もっともっと、思っていたころに日本を代表するような大先生に声をかけて頂きまして、大分の恩師二人に事情を話して東京に行くことにしました。
もちろん私は美容師として未熟でしたから叱られましたが、恩師はまだ未熟な私にいくつかの宿題を与えて頂いて東京にいくこととなりました。
私が働く先は東京都港区高輪の超高級美容室です。
私は東京に出てきた理由は二つ、コンクールに出る事と花嫁さんの鬘(かつら)を勉強するためです。
東京には友達もいませんでしたから仕事終わりや休日は練習することが多かったです(というか他にすることがなかったから)
一年が経ち私はそのサロンの店長にしてもらいました。
新入社員もたくさん入って指導するのも私がリーダーです。
当時の私は熱い思いであふれていましたから、熱すぎるゆえに沢山のやりすぎたあやまちもしてしまいました。
自分の思いを届けようと熱くなりすぎて感情的になったり、自分の正義が強すぎてふがいない周りの事に不満を感じることが多かったです。
若かったからなんでしょうね。
東京二年目に大分に残していた彼女と結婚をしました。
彼女は大分で一緒に働いていた同期てす。
付き合い始めてすぐに東京に行くことに反対はされませんでしたが、遠距離になることにより心が離れてしまうのではと思っていましたが、それぞれに学びの目標がありましたので今思えば大切な距離だったと思います。
3年間には長女が産まれ、私達の将来目標は大きく変わっていく事になります。
大分に帰りJOIE美容室を作るまでわずか3か月でした。
お金はありませんでしたから親に住まわせてもらって、食べさせてもらって小さな美容室を飲み屋の二階に作る事ができました。
その美容室ももうすぐ31年経とうとしています。
何度も閉めてしまおうかと思うほどお金や人に苦労しながらも少しづつ成長できています。
時代も良かったのだろうと思います。
今は本当に厳しい時代です。独立開業の苦しみは簡単ではないとおもわれる今の美容業界です。
厳しく指導してくれたあの時代だったらこそ私は成長することができましたが、今のように働き方改革に守られていると厳しい指導はしにくくなっています。
厳しいかどうかなんて指導される側の思い方だけですから、嫌だな・・・と思えば先輩や師匠に不満を言える時代です。良いかどうかわかりませんが昔は不満なんて絶対に言えません。(私はバイクに乗って走り回ってストレス発散してました…ゴメン)
師匠にクビにされたら他で働くことなんて考えられない時代でしたから。
今の時代、よほど自分に強い思いを持っていないと成長する事さえできません。
嫌なら辞める、自分の都合を優先してくれるところを渡り歩くことになります。
私のように夢や希望や強い信念を持っていない人は甘い言葉にフラフラとして気が付いたら「何やってるんだろう・・・」のような人生になってしまいそうです。
さて、磯野波平を超えて老いを感じ始めたこれからはどんな学びがあるのでしょうか?
この年になると自分以外はみな師匠と感じます。
凄いと感心する人は沢山いますし、逆にもっとこうすればいいのに…と助言したくなる人を見て我が身の振り方を反省することも多いです。
残り多くない人生となってきましたからこそ次の目標に向かってがんばらないといけません。